成果を出すために自ら変わっていく。海外でも国内でも、社外でも社内でも、挑戦した先にチャンスがある【菊池 華帆】

明日を動かす人たち

  • 受注
  • 海外
特集 WEBマガジン 明日を、動かす

KONISHIのコーポレートミッションである、「明日を、動かす。」

この言葉に想いを乗せて、未来に向けて挑戦している社員一人ひとりを紹介する企画が、「明日を、動かす人たち」です。

今回紹介するのは、2017年入社の菊池 華帆。目標としていた仕事で海外に関わることを動機としてコニシ産業に加わり、実際に中国に定期的に出張するプロジェクトで活躍した後、現在は取手営業所の受注担当として責任のある仕事を担っています。

そんな彼女は過去、現在のステージでどんなことを感じ、どのように仕事に向き合い、未来にどんな展望を抱いているのか……菊池華帆の等身大のストーリーをぜひご覧ください。

自ら手を挙げたことで、夢の扉が拓く

沢山の国に足を運べる仕事に就きたい。私には、小さい頃からそのような夢がありました。両親が海外旅行好きだったのと、子どもの頃にヨーロッパに住んでいたこともあり、日本国内で過ごす日常とは全く異なる価値観や、文化・人々に触れることで視野が広がっていく感覚がとても好きで、外国を訪れることが趣味の1つでもあったからです。

学生時代は航空会社のCAに憧れましたが、私では選考基準を上回れないと考え、他にやりたいことも見つけられないまま一般企業に就職しました。前職では品質管理部に所属し、製品の検査を主に担当。業務内容について不満はなかったものの、仕事で海外に行く目標を叶え、成長できる場を探したいと思っていました。

そのタイミングで、コニシ産業が「商社No.1」を目指し海外メーカーの工場のカイゼン活動を始めたいという話を聞いたのです。実は前職でもコニシ産業のメインユーザー様の検査業務を担っていた関係で会社のことは知っており、こんなチャンスはないと思い転職したのが2017年のことです。

コニシ産業には、お客様と関わる部署が「営業」「受注」「発注」と3つあります。私はその1つである受注を担当しつつ、取引先海外工場の品質向上のために業務の仕組み化やDX化などに取り組む改善活動(以下、カイゼン活動)にも加わったのです。

4月に入社し、その年の7月には目標としていた仕事で海外(中国・深圳)を経験することができました。「まだ、なんの知識もない私なんかが海外出張していいのだろうか?」と、不安があったのは正直なところです。それでも、社長や常務からは「自ら手を挙げてくれた人にはどんどんチャレンジしてもらいたいし、そういう機会を与えるのが私たちの役目だから、菊池さんには怖がらずぜひ挑戦してほしい」と言って背中を押していただいたことで、新たな挑戦ができたのです。

壁を乗り越えた経験が、自信になる

海外出張を初めて経験してから2年半は、月に1度1週間のペースで現地を訪れ、貴重な経験をたくさん積むことができました。しかし、最初は苦戦することが多々あり、想い悩むことも。

例えば、現地の方々は弊社の顧問の指導には従っても、経験の浅い私の言葉には耳を傾けてもらえないことが頻繁にありました。中国の方はステータスを重視する傾向があったので、顧問から「何か資格があるといいよね」とアドバイスをいただき、カイゼン活動の原点でもある某自動車メーカー式の工程改善資格(TPS)の資格を勉強して取得したことが1つの転機になったのです。顧問が「この人はカイゼンの資格を持っているからね」と現地の方々に説明してくれたことで一気に流れが変わり、それ以降は私のアドバイスを聞いていただけるようになったのです。

結果、2社のカイゼン活動に携わり、特にそのうちの1社のシャフトメーカーについては不具合件数が減り、新規受注も増え、目に見えて成果を出すことができたので、今ではコニシ産業のメインメーカーの1つになっています。現地の工場長にも喜んでいただけて、とてもやりがいを感じた仕事でした。

その後、コロナ禍の影響で海外に出ずらい時期が続いたことで仕事のスタイルが変わり、取手営業所の受注業務をメインに行うようになりました。

ここで見つけた新たな仕事のやりがいは、みんなが働きやすい環境を作ること。言葉にすると当たり前かもしれませんが、前職では個人プレーで成り立つ仕事が多く、私自身の性格的にもいかにスピーディーに効率的に仕事をこなすかを考えるタイプだったので、人を育てるところまで意識の矢印が向いていなかったのです。それがここ数年で周りの環境が変わったことで、自分だけ早く仕事を終わらせるのではなく、部署やチームでいかに成果を出すかを考えて行動できるようになりました。後輩から「何でこの仕事が、こんなに速くできるんですか?」と質問され、それに答えていくことも楽しくて、今は教えることの喜びを覚えたところです。

自分と組織の変化を感じながら、明日を、動かす。

私が想うコニシ産業の良さは、社長と常務が社員の心を育てることを大切にしていることです。海外出張へチャレンジする背中を押してくれたのも、人を育てチームで成果を出す働き方へのアドバイスをしてくれたのも、二人の影響がとても大きいからです。

だからこそ、私自身もみんなの心を豊かにしていきたいし、特に女性が働きやすい環境にしていきたいという想いを持ちはじめています。現在、取手営業所は4人の女性スタッフがいて、子育てをしながら働いていたり、産後1年経ってから戻ってきた方もいます。小さいお子さんがいる場合、体調を崩して緊急で呼ばれたりすることもあるので、どんなときでも助け合える環境を整えるようサポートしています。

私が頑張ればいいと思って矢印が自分だけに向いていた時代もありましたが、今はお客様や上司、同僚など多くの人に支えられながら、私自身も関わる人に価値提供できるように意識が変わり、一歩ずつですが確実に成長できているという実感があります。

会社としても「明日を、動かす。」という企業理念ができ、いきなり組織の全てが変わるわけではありませんが、少しずつ社員の意識が変わり始めています。これからも、みんながより働きやすい環境になるよう私ができることにチャレンジしていきたいと思います。