【岩田誠】社内外に想いを届ける“発信役”として、明日を動かしていく

明日を動かす人たち

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特集 WEBマガジン 明日を、動かす

KONISHIのコーポレートミッションである、「明日を、動かす。」

この言葉に想いを乗せて、未来に向けて挑戦している社員一人ひとりを紹介する企画が、「明日を、動かす人たち」です。

今回紹介するのは、入社16年目(2023年取材時)の岩田誠。コニシ産業では人事としてキャリアをスタートし、その後は営業職として3つの拠点で経験を積み、最近は大学写真部とのコラボレーションプロジェクト『NoPla』でリーダー役にも挑戦。そんな彼は過去、現在のステージでどんなことを感じ、未来にどんな展望を抱いているのか……岩田の等身大のストーリーをぜひご覧ください。

リーダーの立場を自覚した、未知への挑戦

2023年3月、新潟県石打丸山スキー場にて開催された第20回全日本スノーボード技術選手権大会において、弊社は大東文化大学写真部とのコラボレーションプロジェクト『NoPla』としてブースを共同で出展しました。その際、私はプロジェクトリーダーという立ち位置で現場のまとめ役を任せていただき、結果的にとても貴重な経験を得ました。

声をかけていただいた当初は、何をやらないといけないのかがわからないほど未知数な挑戦で不安が大きかったです。普段は企業を相手にする営業職なので、今回はいつもと全く違うスキーやスノーボードをされる一般のお客様であったこと、プロジェクトメンバーは20人程いて、その規模の人数をまとめた経験が今までなかったことなど、作業ボリュームも含め、一人のプレイヤーとしての立ち回りでは到底乗り切ることができないと感じました。

それでも、準備段階からリーダーとしての立場を自覚し、人を信じて任せて、プロジェクトの進捗を把握し仲間のサポートに入る。その成果がだんだんと形になっていくたびに感謝の気持ちが湧いてきました。今このタイミングでこの役割を担えたのは、自分自身の成長につながったなと感じています。

矢面に立ち続けることも、営業職に求められる姿勢

2008年、人事担当として弊社に入社し、当時は現社長の本保が人事部の上司にいて、採用や労務などを幅広く経験することができました。その後、商社としてのコニシ産業のビジネスやそれぞれの部署のことをもっと知るべく、営業職を一度経験するための研修機会が与えられ、本来ならその後で人事に戻る予定でしたが、今でも営業を続けているのは、私自身この仕事が水にあっていたのでしょうね。

商社の営業は、製品の製造元である仕入先様と、販売先であるお客様との間に立ち、時には両者の相反するような要望に対しても、win-winのストーリーが描けるようにコーディネイトしていくような仕事と言えばわかりやすいでしょうか。

そんな弊社の営業職を担う上で、私が大切にしている姿勢の1つに、矢面に立ち続けることがあります。

1例を挙げると、あるプロジェクトでお客様から「こういうことをやりたい」と相談を受けた際、この分野に知見がなく技術的にも実現できるかわからないことがありました。それでも、ご要望に近づく方法を探し、協力してもらえるメーカー様を見つけ、提案し、受注につながりました。

そして、いざ量産に向け金型(部品を成形加工するための金属型)の設計に落とし込む際、なかなかお客様の要求を満たす金型に仕上がらず、このままでは何度トライを重ねてもゴールが見えない展開に。打開に向け、お客様の使い勝手上どうしてもマストな寸法箇所、ここなら精度緩和が可能な箇所、またメーカー様の金型設計上、どうしても成立が難しい箇所、これらを双方からヒヤリングし、擦り合わせの協議を重ねた結果、何とかスケジュールに間に合う形で成立させることができました。

図面の規格箇所が80箇所もある部品で、金型修正・成形トライスケジュールの引き直し、出来上がり確認、擦り合わせを繰り返す日々は本当に大変でした。しかし、このようなプロセスをメーカー様任せにせず自らが主導する立ち回りこそが、弊社としての存在意義を体現することなのだと思います。

長くこの仕事をしていると、難易度の高いプロジェクトに取り組んだり、予期せぬことが起こることもたくさんあります。それでも、毎回ゴールから逆算してやることを整理し、まずは目の前の人に「Yes」と言ってもらうためにどう動けばいいかを考えています。あとは、やっぱり最終的には個々人の“人間味”も大事になってくる仕事なのかな、と思います。そしてこれは、営業職に限らず、リーダーなど人と関わる仕事全てにも言えることだと思います。

次の挑戦は、組織内に想いを発信していくこと

私の経験談の話をすると、東日本大震災当日に営業先の宮城で被災したり、熊本の実家に帰省しているタイミングで熊本地震にあった際は、木造30年くらいの家屋がグラグラ揺れて家が潰れるかもしれない恐怖を味わいました。数年前に大病を患ってから回復したこともあり、このように波瀾万丈な経験もしてきましたが、それでも生かされています。今後も私の役割を意識して、自分という人間の味で良い仕事ができるように歩んでいきたいですね。

そして今回、『NoPla』でリーダー役に挑戦したことや、プロジェクトを通じて学んだこと、得られた感覚なども 、組織や普段の業務に活かしていくことが次の挑戦です。

「明日を、動かす。」という言葉ができ、私にとっては新鮮なのと同時に、自然に「そうありたいよね」と思える言葉だと感じています。そして、私を含めみんなが普段の業務の中で、この企業理念より意識して行動していくためにも、弊社に長く在籍している私自身が組織内に向けて想いを発信をしていくことも1つの役割かなと思っています。

『NoPla』プロジェクトでリーダーの役割を経て私が感じたことは、自分一人でできることって実は少なくて、周りの人とビジョンや想いを共有し、協力しあい、影響の輪が広がっていくことで現実が動いていくということ。その結果、大きな達成感を味わえるのかなと今は思えているので、これからは発信役の一人として私ができることにチャレンジした先に、みんなにとっての明日が動いていく環境ができるといいですね。

【インタビュー/記事制作 スゴモン 松田 然(もゆる)】