【菊地 郁弥】相手を観察し、学び、自ら動く。足を止めず行動し続けることの、大切さ

明日を動かす人たち

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特集 WEBマガジン 明日を、動かす

KONISHIのコーポレートミッションである、「明日を、動かす。」

この言葉に想いを乗せて、未来に向けて挑戦している社員一人ひとりを紹介する企画が、「明日を、動かす人たち」です。

今回紹介するのは、営業職として新卒入社し4年目を迎える菊地郁弥。現在は営業の最前線で仕事の面白さを感じながらも、オンオフの切り替えを大切にした生活を送っている。

学生時代はサッカーを教える教師を目指していたとも語る菊地。彼は過去、現在のステージでどんなことを感じ、どのように仕事に向き合い、未来にどんな展望を抱いているのか……本人の等身大のストーリーをぜひご覧ください。

お客様の「不満」が、営業の「本質」を教えてくれた

私は2020年に新卒で入社し、営業として厚木営業所にて勤務しています。現在の仕事は、OA機器の開発営業として、お客様やメーカー様の間に立って調整や提案などを行う役割を担っています。

この仕事の面白さは、自身の頑張りが売上数字として明確にあらわれるので、経験を積むごとに成長の実感を得られることです。当社は、提案してすぐ売れる商品を扱っているのではなく、相手と1つひとつ信頼を積み重ねた結果、契約につながる商材を扱っています。そのため、社会の右も左もわからない新卒入社当初は、売上数字が全くつかない時期もありましたが、次第にお客様から次の仕事の連絡が来るようになると、やはり嬉しさを感じます。

私自身、入社1-2年目はだいぶ苦労しました。この期間を“学び”と捉え、一緒に行動する先輩の動きを見て覚えたり、自分だったらどう動くか予測を立てて答え合わせをする日々。少しでも早く独り立ちしたいという思いで、とにかく必死でした。

そんな私が営業として成長のきっかけをいただいたのは、担当を持てるようになってすぐのお客様からの「不満」でした。ご要望があった納期に間に合わせるのが現実的に難しく「それは応えられません」とお断りしたことで、「御社は協力してくれないんですね……」と残念そうな反応に。本来、相手の想いを汲んだ上で代替案なり、他の関係者の調整などができれば良かったのですが、私の経験不足から、そのような状況を生んでしまいました。その場は、先輩に相談をしてフォローしていただき事なきを得ましたが、自分の発する言葉の影響力について考えさせられました。

それからは、行動が変わっていきました。なるべくスピーディーに動くこと、進捗の過程を共有すること、状況によっては納期の調整をお願いをすること、難しくても最後まで粘って諦めないことなどを意識するようになったのです。

入社後は、周りに尊敬する先輩方がたくさんいて、自分に足りないものを認識できる環境だったこともよかったですね。学生時代にサッカーを教えており、コーチとしてチームのメンバーのスキルやマインドをよく“観察”していました。当社に入ってからも営業で活躍している先輩方を常に観察しています。人間性はもちろんのこと、知識量が圧倒的で、お客様やメーカー様からの質問にも即座に答える姿を見て、成長するための刺激をいただいています。

社会に出て働くことを意識した、恩師との出会い

コニシ産業に入社後、早々に得た気付きを糧に、目の前の仕事に向き合っている私ですが、行動の原動力は大学まで取り組んでいたサッカーにもあります。当時は、地元の子どもたちにサッカーを教えるボランティアもしていて、そこで体育教師になる夢を描きました。きっかけは、高校時代に出会った担任の先生の影響です。大手企業に就職して経験を積んだ後、教育現場に来た人で、視野がとても広く柔軟な考え方を持っていました。この出会いで、学びの楽しさを感じ、教師の仕事にも憧れを抱いたのです。

大学では体育学部に入り、そこで尊敬する先生のようにまずは社会に出て働きたいと思い就職活動を始めたことが、当社との出会いにも繋がります。就職活動では漠然とメーカーの営業職を希望していました。他の業界も含め何社か面接した企業の1つが、コニシ産業でした。人事の方がとても優しく対応してくれたことがとても印象的で、これほど優しい方がいるなら、人を大切にする会社なんだろうなと感じたんですよね。

他の会社からも内定をいただきましたが、その中でも最終的に当社に入社した理由は、創業から70年以上の歴史がある会社だったこと。この組織規模の中小企業では珍しく、安定した経営の土台があることも感じたのです。面接でも「僕がベテラン社員になった頃。ちょうど100年を迎えているのはすごいことですね」なんてお話ししたことを覚えています。

オフの時間でエネルギーチャージ

仕事では観察・スピード・粘り強さなどいろんなことに意識を向けて働いている私ですが、プライベートではしっかりオフにして休むことも大切にしています。

サッカーは大好きなんですが、コロナ禍や引っ越しなどの影響であまりできず、今はハンバーガー屋さんめぐりが休日の趣味ですね。渋谷や横浜など街歩きのついでに、SNSで見つけた美味しそうなお店に友達と行ったりするくらいなんですが、仕事が大変なときでも、気持ちがホッとするというか、気分が上がるというか。良いエネルギーチャージになっていて。あとは、仕事の後にラーメンを食べることも楽しみの1つなので、学生時代よりも体重が増えてしまったのが気がかりな部分です(笑)。近所のジムに通いはじめているのですが、ほとんど運動はせずにジムの中にあるサウナでととのっています。でも、頑張って仕事したあとのリラックスタイムも、1日の中の大事なオフの瞬間なんですよね。

最後に、コニシ産業の企業理念である「明日を、動かす。」についてです。人によって捉え方はあると思いますが、私はまず自分自身が動かないと、人は動いてくれないし、自分が動くことで相手の未来をより良くしていくことだと感じています。営業であれば、お客様が求めているものを的確にキャッチし、「このようなやり方がありますよ」と、プロとして提案していくようなイメージです。そのためにも、周りをよく観察して、共に働く先輩や後輩からも学び、勉強をしっかりして、足を止めず行動し続けること。そういった姿勢が大事だと思っています。

長年サッカーをしていたので、試合中は常に全体を俯瞰して自分がどう動くかを意識していましたし、その姿勢があるかないかで勝敗を大きく左右することもあります。仕事も同じ。自ら動くことで道は拓けます。